2.2. インストール方法

\({\mathcal H}\Phi\) は次の場所からダウンロードできます。

https://github.com/issp-center-dev/HPhi/releases

ダウンロードしたファイルを次のように展開してください。

$ tar xzvf HPhi-xxx.tar.gz

\({\mathcal H}\Phi\)はcmakeを利用してインストールできます。 \({\mathcal H}\Phi\)を展開したディレクトリのパスを$PathTohphi 、ビルドディレクトリを$HOME/build/hphi (任意の場所を指定可能)とした場合に、

cd $HOME/build/hphi
cmake -DCONFIG=gcc $PathTohphi
make

でコンパイルすることができます。全対角化の計算にScaLAPACKを使用する場合には、-DUSE_SCALAPACK=ONのオプションをcmake時につけてください。 コンパイル後、$HOME/build/hphi直下にsrcフォルダが作成され、 実行ファイルであるHPhiがそのフォルダ内に作成されます。 MPIライブラリがない場合には、MPI非対応の実行ファイルが作成されます。

なお、上の例ではgccコンパイラを前提としたコンパイルになっていますが、

  • sekirei : 物性研究所システムB ”sekirei”

  • sekirei_acc : 物性研究所システムB ”sekirei” (MAGMAライブラリを使用する場合)

  • fujitsu : 富士通コンパイラ

  • intel : intelコンパイラ + Linux PC

  • gcc : GCC + Linux PC

のオプションが用意されています。 以下、HPhiを展開したディレクトリでビルドする例を示します(intelコンパイラの場合)。

mkdir ./build
cd ./build
cmake -DCONFIG=intel ../
make

実行後、buildフォルダ直下にsrcフォルダが作成され、HPhiがsrcフォルダ内に作成されます。 なお、コンパイラを変更しコンパイルし直したい場合には、都度buildフォルダごと削除を行った上で、 新規に上記作業を行うことをお薦めします。 また、SSE2が使用出来る場合には、cmakeでのコンパイル時-DHAVE_SSE2を付け加えてください.

Tip

CMake 中に StdFace (https://github.com/issp-center-dev/StdFace, スタンダードモードのパーサー) が自動でダウンロードされます。
もしもこのダウンロードに失敗した場合は、 sh src/StdFace/download.sh を実行してダウンロードをしてください。

もしくは、別の場所にダウンロードした StdFace を使いたい場合は、
-DSTDFACE_DIR=<path_to_stdface> を cmake コマンドに渡してください。