2. インストール方法

2.1. ダウンロード

TeNeS のソースコードは GitHub page からダウンロードできます。gitがインストールされている環境で、以下のコマンドを打つとダウンロードが開始されます。

$ git clone https://github.com/issp-center-dev/TeNeS

2.2. 必要なライブラリ・環境

TeNeSをコンパイルするには以下のライブラリ・環境が必要です。

  1. C++11 compiler

  2. CMake (>=2.8.14)

  3. MPI と ScaLAPACK

TeNeSは以下のライブラリに依存していますが、自動でダウンロードおよびビルドがされます。

  1. mptensor

  2. cpptoml

  3. sanitizers-cmake

ScaLAPACKについては自身でインストールする必要があります。Macでhomebrewを利用されている方は、

brew install scalapack

でインストールすることが可能です。それ以外の方は、ScaLAPACKのホームページを参照の上、インストールをしてください。

また、入力ファイル作成ツール tenes_simple の使用には以下のライブラリ・環境が必要です。

  1. Python (バージョン3以上での稼働を確認)

  2. numpy

  3. toml

2.3. インストール

  1. 以下の手順に従ってビルドを行います。

$ mkdir build
$ cd build
$ cmake -DCMAKE_INSTALL_PREFIX=<path to install to> ../
$ make

上記のコマンドで build/src ディレクトリに実行ファイル tests が作成されます。 <path to install to> のデフォルト値は /usr/local です。

  1. 次にインストールを実行します。

::

$ make install

実行ファイル tenes<path to install to>/bin にインストールされます。

コンパイラの指定

CMake では自動でコンパイラを検出してビルドを行います。コンパイラを指定したい場合には, 以下のようにオプションを追加してください。

$ cmake -DCMAKE_CXX_COMPILER=<path to your compiler> ../

Python インタープリタの指定

CMake では自動でPython インタープリタを検出してビルドを行います。指定したい場合には, 以下のようにオプションを追加してください。

$ cmake -DPYTHON_EXECUTABLE=<path to your interpreter> ../

mptensor の指定

ユーザーが事前にインストールした mptensor を使用したい場合には、以下のようにオプションを追加してください。

$ cmake -DMPTENSOR_ROOT=<path to mptensor> ../