5.2.2. DSQSS/PMWAの入力ファイルの作成¶
PMWAを実行するには,テキスト形式の入力ファイルが必要です. 入力ファイルでは計算条件を指定するパラメータと ハミルトニアンを指定するパラメータの二種類があります.
以下, 入力ファイル例を記載します
RUNTYPE = 0
NSET = 10
NMCS = 10000
NPRE = 10000
NTHERM = 10000
NDECOR = 10000
SEED = 31415
NC = 0
NVERMAX = 10000000
NWORMAX = 1000
latfile = lattice.xml
outfile = sample.log
CB = 2
G = 0.3
U = 0
V = 3
t = 1
MU = 2
NMAX = 1
各パラメータの意味は下記の通りです.
計算条件のパラメータ
Parameter
type
備考
RUNTYPE
int
計算モード(0: 通常計算,1: リスタート計算)
CB
int
初期配置 (0: Vacuum,1: Checker-Board,2: Random)
NSET
int
モンテカルロ計算の繰り返し数
NMCS
int
物理量計算に用いるモンテカルロスイープ数
NPRE
int
1スイープあたりのワーム生成試行回数を決めるための事前計算につかうモンテカルロステップ数
NMCSE
int
初期緩和に用いるモンテカルロスイープ数
NMCSD
int
測定間のモンテカルロスイープ数
SEED
int
0以上の場合は実際に使用するシード,負の場合は乱数でシードを与える.
NVERMAX
int
バーテックスの最大数 (デフォルト数 \(10^8\) ),-1の場合は上限なし.
NWORMAX
int
ワームの最大数 (デフォルト数 \(10^3\) ),-1の場合は上限なし.
SFINPFILE
str
入力された場合,本ファイルで指定されたStructure Factorsを計算する.
SFOUTFILE
str
入力された場合,Structure Factorsを指定したファイルに出力する(デフォルトはsf.out).
Step_x
int
相関関数を計算する場合の空間幅を与える(デフォルト:1).
Step_k
int
波数表示の相関関数を計算する場合の波数空間幅を与える(デフォルト:1).
CFOUTFILE
str
入力された場合,相関関数を指定したファイルに出力する(デフォルトはcf.out).
ここで,NVERMAX,NWORMAXについては自動でリサイズして決定します.
相互作用関連のパラメータ
PMWAではハードコアボソン系(サイトに最大1つのボソン)とS=1/2のXXZ模型について計算可能です.ハードコアボソン系のハミルトニアンは
で与えられます.ここで \(\langle i,j \rangle\) は最近接のペアを表します. S=1/2のXXZ模型は
で与えられます. 入力ファイルで指定するパラメータと上記式のパラメータは以下のように対応しています.
Parameter
Boson
Spin
t
\(t_b\)
\(J_{xy}\)
U
\(U_{BB}\)
-
V
\(V_{B1}\)
\(J_{z}\)
MU
\(\mu\)
\(H\)
G
\(\Gamma\)
\(\Gamma/2\)
各パラメータはdouble型で指定します.