4.2.2. CalcModファイル

計算手法、計算モデル、出力モードを指定します。以下のようなフォーマットをしています。
CalcType     0
CalcModel    2
CalcEigenVec 0

ファイル形式

[string01] [int01]

パラメータ

  • \([\)string01\(]\)

    形式 : string型 (固定)

    説明 : キーワードを指定します。

  • \([\)int01\(]\)

    形式 : int型

    説明 : キーワードにひも付けられるパラメータを指定します。

使用ルール

本ファイルを使用するにあたってのルールは以下の通りです。

  • キーワードを記載後、半角空白を開けた後に整数値を書きます。

  • 各キーワードは順不同に記述できます。

  • 指定したキーワード、ファイルが存在しない場合はエラー終了します。

  • キーワードCalcType, CalcModelは省略できません。 省略した場合はエラー終了します。

  • \(\#\)で始まる行は読み飛ばされます。

キーワード

次に各キーワードで指定されるパラメータに関して説明します。

  • CalcType

    形式 : int型

    説明 : 計算手法の指定を行います。
    0: Lanczos法
    1: mTPQ計算
    2: 全対角化
    3: LOBCG法
    4: 実時間発展
    5: cTPQ計算
    を選択することができます。
  • CalcModel

    形式 : int型

    説明 : 計算モデルの指定を行います。
    0: fermion Hubbard模型(カノニカル:粒子数・\(S_z\)保存、粒子数・\(S_z\)非保存)
    1: スピン模型(カノニカル:\(S_z\)保存)
    2: 近藤模型(カノニカル:粒子数・\(S_z\)保存)
    3: fermion Hubbard模型(グランドカノニカル:粒子数・\(S_z\)非保存)
    4: スピン模型(グランドカノニカル:\(S_z\)非保存)
    5: 近藤模型(グランドカノニカル:粒子数・\(S_z\)非保存)
    を選択することが出来ます。 ferimon Hubbard模型で粒子数保存・\(S_z\)非保存を選択する場合は、粒子数のみを指定することで計算が可能となります。
  • CalcEigenVec

    形式 : int型 (デフォルト値 0)

    説明 : 固有ベクトルを計算する際の手法の指定を行います。
    0: Lanczos法+CG法 (Lanczos法での収束が十分でない場合にCG法での固有ベクトル計算が行われます)
    1: Lanczos法
    で選択することが出来ます。
  • InitialVecType

    形式 : int型 (デフォルト値 0)

    説明 : 固有ベクトル(\(v0\))の初期値の型の指定を行います。
    -1:実部、虚部ともに正規分布乱数で与えられます。したがって,規格化した初期ベクトルは \(N_{\rm H}\) 次元の超球面上に一様分布したものとなります。
    0: 複素数(\({\rm Re}[v0]\in[-1:1]\), \({\rm Im}[v0]\in[-1:1]\) ).
    1: 実数(\({\rm Re}[v0]\in[-1:1]\), \({\rm Im}[v0]=0\)).
    から選択することが出来ます。
  • OutputEigenVec

    形式 : int型 (デフォルト値 0)

    説明 : 固有ベクトルの出力の指定を行います。 0: 出力なし 1: 出力あり から選択することが出来ます。

  • InputEigenVec

    形式 : int型 (デフォルト値 0)

    説明 : 固有ベクトルの入力の指定を行います。 0: 入力なし 1: 入力あり から選択することが出来ます。

  • ReStart

    形式 : int型 (デフォルト値 0)

    説明 : 再計算用のモードを指定します。 0: 再計算なし 1: リスタートベクトル入力なし、出力あり 2: リスタートベクトル入力あり、出力あり 3: リスタートベクトル入力あり、出力なし から選択することが出来ます。

  • CalcSpec

    形式 : int型 (デフォルト値 0)

    説明 : 動的グリーン関数の計算モードを指定します。 0: 動的グリーン関数の計算なし 1: 入力ベクトル・励起状態生成ファイルを読み込み計算 2: 三重対角行列の成分を読み込み再計算 3: 三重対角行列の成分と再計算用ベクトルを出力 4: 三重対角行列の成分と再計算用ベクトルを読み込み再計算 5: 三重対角行列の成分と再計算用ベクトルを読み込み再計算・再出力 から選択することが出来ます。

  • OutputHam

    形式 : int型 (デフォルト値 0)

    説明 : (FullDiag) ハミルトニアンの出力モードを指定します。 0: 出力なし 1: 出力あり から選択することが出来ます。

  • InputHam

    形式 : int型 (デフォルト値 0)

    説明 : (FullDiag) ハミルトニアンの入力モードを指定します。 0: 入力なし 1: 入力あり から選択することが出来ます。

  • OutputExcitedVec

    形式 : int型 (デフォルト値 0)

    説明 : 励起ベクトルの出力の指定を行います。 0: 出力なし 1: 出力あり から選択することが出来ます。

  • Scalapack

    形式 : int型 (デフォルト値 0)

    説明 : (FullDiag) 全対角化計算でのScaLAPACKライブラリの使用有無を指定します。
    0: ScaLAPACKを使用しない。
    1: ScaLAPACKを使用する。
    で選択することが出来ます。
  • NGPU

    形式 : int型 (デフォルト値 2)

    説明 : (FullDiag) 全対角化計算でのMAGMAライブラリを使用する場合のGPU数を指定します。 なお、 \({\mathcal H}\Phi\) ではマルチノードでのGPU計算には対応していません。