4.1. スタンダードモード用入力ファイル

スタンダードモード用入力ファイルは次のような格好をしています。

W = 2
L = 4
model = "spin"
method = "Lanczos"

lattice = "triangular lattice"
//mu = 1.0
// t = -1.0
// t' = -0.5
// U = 8.0
//V = 4.0
//V'=2.0
J = -1.0
J'=-0.5
// nelec = 8
2Sz = 0
大まかなルールは次のとおりです。
  • 各行にはひと組ずつキーワード(=の前)と パラメータ(=の後)が書かれており間は=で区切られています。

  • 各キーワードは順不同に記述できます。

  • 空白行、または//で始まる行(コメントアウト)は読み飛ばされます。

  • 各キーワード、パラメータの大文字\(\cdot\)小文字は区別されません。 ダブルクオート、空白は無視されます。

  • パラメータには三種類あります。
    1. 必ず指定しなければいけないパラメータ (もし存在しない場合には、 \({\mathcal H}\Phi\) のエラーメッセージが出力され、プログラムは終了します)
    2. 指定しない場合デフォルト値が使われるパラメータ (もし存在しない場合は、デフォルト値が使用されます)
    3. 使われないパラメータ (使われないパラメータが指定された場合には"入力ファイルをチェックするように"というメッセージが表示され、プログラムは終了します。)
    例えば、ハイゼンベルグ模型でトランスファー積分 \(t\) を指定した場合が相当します。 もし "model=spin" とした場合には、 "\(t\)" は使用できません。

次に各キーワードの説明をします。