5.1. TeNeS の入力ファイルの簡易まとめ

TeNeS の入力ファイルは TOML 形式 で書かれており、 入力ファイルはいくつかのセクションに分かれています。 tenes_simpletenes_std は自分が必要とするセクションの情報を入力として読み取り、 それぞれ tenes_stdtenes の入力ファイルを生成します。 tenes は入力ファイルの各セクションに書かれた情報を元に実際の計算を行います。

例えば tenes_simplemodellattice の情報から tensor, observable, hamiltonian の情報を生成し、 さらに parameter, correlation, correlation_length はそのままコピーして、 tenes_std の入力ファイルとして出力します。

次表は各セクションの簡単な説明および各ツールがどう扱うかを示しています。

セクション名

説明

tenes_simple

tenes_std

tenes

parameter

計算パラメータ

copy

in / copy

in

model

模型パラメータ

in

lattice

格子パラメータ

in

tensor

テンソル

out

in / copy

in

observable

測定する演算子

out

copy

in

correlation

相関関数

copy

copy

in

correlation_length

相関長

copy

copy

in

hamiltonian

ハミルトニアン

out

in

evolution

虚時間発展演算子

out

in

  • "in"

    • ツールはこのセクションの情報を利用します

  • "out"

    • ツールはこのセクションを新たに生成し、出力します

  • "copy"

    • ツールはこのセクションを変更せずにそのまま出力します