5.3. 向き付きループアルゴリズムソルバ dla_H, dla_B

dla_Hdla_B は向き付きループアルゴリズムを実装した量子モンテカルロプログラムです. コマンドライン引数として入力ファイルをとります. dla_H はスピン系用のプログラムで, dla_B はボーズ粒子系用のプログラムであり, 同じ計算を行いますが, 出力される物理量が異なります. 例えば amzudla_H では磁化を, dla_B では粒子数密度を表します.

MPI 実行した場合, 指定したプロセスの数 \(N_\text{proc}\) だけ乱数並列を行います. 各プロセスは独立に, 入力ファイル中の NSET で指定したセット数だけモンテカルロ計算をします. その結果, 合計のセット数が \(N_\text{proc}\) 倍され, 統計誤差は \(1/\sqrt{N_\text{proc}}\) 倍になることが期待されます.

実行例

$ dla_H param.in
$ mpiexec -np 4 dla_B param.in