5. 入力ファイルフォーマット

abICSの入力ファイルは, 以下の5つのセクションから構成されます.

  1. [sampling] セクション

    レプリカ数や温度の幅, モンテカルロステップ数など,レプリカ交換モンテカルロ部分のパラメータを指定します.また、利用するソルバーの種類 (VASP, QE, ...)、ソルバーへのパス、不変な入力ファイルのあるディレクトリなど(第一原理計算)ソルバーのパラメータを指定します.

  2. [mlref] セクション

    ニューラルネットワークモデルの精度評価と訓練データの拡張などを行うため、サンプリングの結果から原子配置のみを取り出す際のオプションを設定します. abics_mlref のみで使用されます. また、訓練データを作成するために利用するソルバーの種類 (VASP, QE, ...)、ソルバーへのパス、不変な入力ファイルのあるディレクトリなど(第一原理計算)ソルバーのパラメータを指定します.

  3. [train] セクション

    訓練データから配置エネルギー予測モデルを学習する学習器の設定を行います. abics_train のみで使用されます.

  4. [observer] セクション

    取得する物理量の種類などを指定します.

  5. [config] セクション

    合金の配位などを指定します.

  6. [log] セクション

    ログの出力先などを指定します.

以下, 順に各セクションの詳細について説明します.