5.5. [observer] セクション

計算する物理量を指定します. 以下のようなファイルフォーマットをしています.

[observer]
[observer.similarity]
reference_structure = './MgAl2O4.vasp'
ignored_species = ["O"]

[[observer.solver]]
name = "magnetization"
type = 'aenet'
path= '~/opt/aenet/bin/predict.x_serial'
base_input_dir = './baseinput_mag'
perturb = 0.0
run_scheme = 'subprocess'
ignore_species = ["O"]

5.5.1. 入力形式

keyword = value の形式でキーワードとその値を指定します. また, #をつけることでコメントを入力することができます(それ以降の文字は無視されます).

5.5.2. キーワード

  • [[observer.solver]]

    物理量を計算するためのオプションを指定します. 本セクションは複数指定することができます. name を除き, sampling.solver セクションと同様の形式で指定します.

    なお、 name = "energy" という物理量については、 sampling.solver セクションで指定したものが自動的に適用されます.

    • name

      形式 : str型

      説明 : 物理量の名前を指定します. 計算終了後、温度ごとの期待値として, <name>.dat というファイルが出力されます.

  • [observer.similarity]

    原子配置の「類似度(similarity)」を計算するためのオプションを指定します. 類似度は元素種ごとに、参照状態と同じ場所にある原子の割合として計算されます. 計算終了後、温度ごとの期待値として similarity_X.dat というファイルが出力されます (X は元素記号). 本サブセクションが指定されていない場合は、類似度は計算されません.

    • reference_structure

      形式 : str型

      説明 : 参照状態の構造ファイルを指定します.

    • ignored_species

      形式 : list型

      説明 : 類似度を計算する際に無視する原子種を指定します. 例えば, 酸素を固定した計算の場合には、このキーワードに ["O"] を指定します.